2008/06/30

コルビュジエハウス@チューリヒ





10スイスフラン札には、ル・コルビュジエが描かれている。彼はラ・ショー・ド・フォンというスイスの時計産業の都市出身なのだ。その後、結婚してフランス国籍を得るが、スイスが生んだ建築家であり、その遺産がチューリヒにもある。その建物はHeidi Weber Hausというもので、美術館となっているのだが、開館日が土曜日と日曜日のみ、それも2時から5じまで、オペラが4時30分に終わり、急いで向かうが、やっぱり閉まっていた。10年ぐらい前に来たときも中に入れなかったが、次の土曜日までここにとどまらないので、また中に入りそびれた。この建物は、造形的な屋根とモデュロールスケールで造られているユニット状の箱の室内が分離している、変わった建物で、実は東京の西洋美術館を作る際の計画でも、これと同じものが作られるはずになっていた。東京で実現しなかったものが、コルビュの死後にチューリヒに作られ、一応コルビュ最後の建物とされている。その色彩の大胆さと、理念的な室内空間を外側から覗くしかなかった。

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