2008/06/05

サン・ジャック通り その1






サンジャック通りを久しぶりに歩いた。サンジャックつまり聖ヤコブの名がついていることからわかるように、この道は元々は、シャトレにあるサンジャックの塔を起点とする、スペインのサンチャゴ・デ・コンポステラまでの巡礼路であった。ルイス・ブニュエルの映画「銀河」も、ここで意識したいところ。

この通りは個人的にとても懐かしいところ、1985年に初めてパリを訪れたとき、この近くのゲーリュサック通りの進歩ホテルに宿泊していたからだ。そのホテルの隣は未来ホテルで、笑い話みたいなのだが、昨年この近くを歩いたとき、進歩と未来は合併して、アメリカ資本のコンフォートホテルチェーンになっていた。一階のガラスが誰かに割られ、それを修理することができず、木で応急措置をしていた風景が懐かしい。サンジャック通りにもどると、この通りは佐伯祐三も描いている通りなのだが、それは今日訪れたところとは逆方向なので、後日写真をとりにいくことにしよう。

今日は、海洋研究所と地理学研究所あたりから、コレージュドフランスやクリュニー美術館方面へ坂を下ることにした。というのも、お昼をリュクサンブール公園のベンチでとってから、クリュニー美術館へ行こうと思ったからだ。その二つの研究所から少し行くと、道が急に狭くなるところがあって、それが中世の名残なのだが、その周辺には懐かしいバカ安中華料理店がある。メニューをみると、今時飲み物が付くセットが8ユーロ73(73というのが微妙)、飲み物が付かないものが6ユーロ 今日はピクニックだったので、食べなかったけど、いつか行くことにしよう。
今思えば、オペラにある日本食品店「京子」は、この中華料理店からパンテオン方向に少し行ったところにあったなあと懐かしみながら、クリュニーをめざす。その2へ続く

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