2008/06/02

アンドレ・シトロエン公園の現在





1992年にパトリック・ベルジェ + ジル・クレマン組と、ヴィギュール&ジョドリィ + アラン・プロヴォ組によって作られたアンドレ・シトロエン公園に久しぶりに行きました。ここで二つの組に分かれるのは、公園の北側を前者、南側を後者が担当した合作だからだ。それで、この公園で一番気になるのは、北側でペイザジストのジル・クレマンによる創意に富んだ庭といえよう。特に「動きの庭」は、都市の中に自然そのものを回復させるような試みで、一種のビオトープのようでもあり、また本来の意味でのワイルドフラワーのような印象を与えるものだった。開園してすぐに訪問して、それから15年以上の月日が流れ、公園はメンテナンスの時期にきているようだった。問題の「動きの庭」は、赤白のテープで立ち入り禁止地域になっていたが、かまわず中に入り込み、その荒々しい状況の中に入ると、確かにここはパリの中心地なのか?と思わせるほど自然に満ちあふれているが、かといって快適な空間ではなかった。殆ど放置していく手法は、人間が考えるほど甘くなく、自然の方が一枚上手だったといった印象を受けた。

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