2008/09/22

アグレッシブな川俣正


真ん中がパトリック・ブシャン

ヴェルサイユの作品も紹介


設置場所の現状

ヴェルサイユ建築大学での展示の際、秋からポルト・ドレの国立移民の歴史都市で制作する、スロープのプレゼンテーションがあることを知った。サイトで確認すると、これも文化遺産の日がらみのイベントとなっている。早速、31年の国際植民地博覧会の会場であった、あの建物へ出かけた
今回の作品は、建築家のパトリック・ブシャンとロワイエ・ジュリエンヌとの協同制作により、ハンディキャップ用のスロープを、川俣独特の木の構造体として制作するというもの。川俣さんはこれがパーマネントに設置されることに意欲を示し、移民のメタファーとしての椰子の実を意識した構造体をつくるという。完成は来年2月なので、フランス病にならなければ完成作を見てから帰国できるだろう。
ところで、パトリック・ブシャンは、グルノーブルのマガザンや、ナントのリュー・ユニークを改修した建築家で、以前ボルドーのアルカンレーヴ建築博物館での個展を見たことがある。オーベルヴィリエのジンガロの劇場も彼の作品なのだが、この移民の歴史都市のリノベーションも手がけている。プレゼンのあと、簡単な立食パーティがあり、彼に挨拶できてよかった。
その席上、川俣さんにニューヨークのツリーハットの仕事はいつから?と尋ねると、明日出発という。10月には、5月にツリーハットを発表したkamel mennourがFIACにでるので、チュイルリー公園でも制作するという。また、ナントのプロジェクトも進行中で、アグレッシブな活動をしていて、驚くばかりだ。

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