2008/09/22

文化遺産の日 その1 アルベール・カーン美術館





9月の第三土曜日と日曜日は、文化遺産の日として制定されており、フランス全国で文化遺産の無料開放と、教育普及活動がおこなわれている。その初日に、どこに行こうかと思っていたところ、ブーローニュ・ビヤンクールに30年代の建築の散歩があるというので、行くことにした。とはいえ、ただ直接行くのはもったいないので、市交通局が10番線で走らせる30年代の地下鉄車両にのることにしたのだが、これが例によってフランス病というか、予定は全くせいりつしていない。かなりの時間をまったのだが、あきらめ普通の車両で10番の終点まで行くが、結局あえずじまい。
終点まで来てしまったので、散歩の集合場所から離れてしまい、下車してすぐのアルベール・カーン美術館とその見事な庭園を訪問することにした。この庭園には新旧二つの日本庭園があるほか、イギリス、フランス式庭園の他、アメリカや北アフリカの植生を再現する庭もあり、カーンは庭によって世界の縮図をつくることにより、人類の平和を表象しようとしたらしい。また、彼は全世界に特派員を派遣し、オートクローム(カラー写真)を撮影して、地球史のアーカイブをつくりあげた。私が訪問したときには、インドの1910年代以降の写真の展示があった。これらは、既にディジタル化された上での展示なのだが、本当に興味深かった。

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