2008/09/20

颯爽とリオネル・ブランギエ登場@ラジオフランス管


チョン・ミョンフン率いるラジオフランス管弦楽団の秋シーズン最初のコンサートは、若手でロサンゼルスフィルの副指揮者リオネル・ブランギエによるものだった。プログラムはラヴェルの「道化師の朝の歌」、マグナス・リンドベルイの「ヴァイオリン協奏曲」、後半はストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」というもの。まず、ラヴェルから昨日の重たい音色と違っていた。のだめに出てくるジャンみたいに、フランスのキラキラ星といった感じで、華やかで色彩感のある音を出してきた。マズアとチョンの違いがここまで影響してくるのか?と思った。(リンドベルイのヴァイオリン協奏曲は、テディ・パパヴラミが演奏した。)当然、昨日聞いたフランス国立管弦楽団の「春の祭典」と比較したくなるのだが、管楽器の上手さは前者に譲るとしても、曲の本性をつかんでいるのは、後者のほうだといえよう。
さて、指揮者のリオネル・ブランギエですが、経歴を見るとニースで1986年に生まれ、5才でニースの音楽院へ9才でチェロで最初のリサイタル、13才でパリのCNSMDに入学だから、のだめに出てくる同級生の子供(名前忘れた)みたい 2000年に指揮のコースを受講し、エトヴェスらのマスタークラスに進み、2005年にブザンソンコンクールを制したのは19才です。今シーズンは、クリーブランド管、ニューヨークフィル等に初めて招かれというから、若手の注目株なのでしょう。最近フランス人指揮者は不調なので、今後重宝がられると思います。

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