2008/07/19

なんちゃって日本料理



パリには中華料理店より日本料理店の方が多いんじゃないかと錯覚するぐらい、日本料理店がある。それらの殆どは、日本人が経営して本当の日本料理をだすわけでない、アジア系経営者によるなんちゃって系日本料理店だ。それらは極めて日常的にあり、フランス人は普通にスシ、マキ、ヤキトリを食べている。今日は、アベス駅近くにある「なおこ」という、なんちゃって日本料理店でランチをとった。メニューの表紙には日本伝統料理なんて書いてあるが、どこが伝統なのか意味不明だ。まあ、なんちゃって系日本料理は、昼からワイン飲む衝動を抑えられるので、安くつく。(隣のカフェのタルタルステーキ10ユーロ50のプラドジュールも魅力的だったが、ワインを飲まないわけいかないだろう)。

とりあえず、今日は一番安い焼き鳥定食8ユーロ50を注文した。すると前菜にみそ汁とキャベツサラダが出てくるのだが、日本の感覚からすれば、みそ汁とご飯は一緒に食べたい。サラダのドレッシングは甘酢系ではあるが、日本では食べる機会が全くないような独特なもので、これがパリ中のなんちゃって日本料理店の基本となっている。これを食べると、パリに来たなあっと実感するというのは、何とも変な話なのだ。焼き鳥はたれ焼きなのだが、このたれがとっくりで給仕され、寿司のように皿に入れ、つけて食べるのが基本らしい。ご飯は、香りのする長い米で、このコスト感覚はさすが華僑であると思ったりした。皆は、不味いというが、なんちゃって系にはなんちゃって系なりの、うまみがあるが、それはB級のものであることは言うまでもない。

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