2008/07/01

シャガールとアウグスト・ジャコメッティ 




昨夜のバカ騒ぎは、寝室にも騒音が聞こえたが、さすがに疲れていて、ぐっすり眠る。チューリヒの宿は、ロンドン同様物価高のため、トイレとシャワーは別、それでも88フランする。それでも中心地だし、トラムもすぐそば、一応三つ星だしそんなに苦にならない。朝食はバイキングなので、いつものように昼食まで作って、町にでることにした。チューリヒ市内をゆっくり歩くのは、本当に久しぶり。そもそもわざわざチューリヒに来ることは殆どなく、飛行機のためのことが多かった。今回は、なんと5泊もするので、ゆっくりチューリヒをみることが出来るのだが、今日は月曜日のため美術館がお休み、フラヌール気取って、町を彷徨い、気分の良い広場で昼食を食べることにした。すると、若い日本人が同じ広場にやってきたので、声をかけると、ジュエリーデザインの専門学校生とのこと、学校の研修で、自分の作品をローザンヌで展示することがメインの旅行とのこと。こちらも、今日は暇だったし、シャガールの教会の話をしたら、意気投合して一緒にまわることになった。驚くことに、そのうち一人は実践の短大の日本語コミュニケーション学科の卒業生だった。世間は狭いものだ。美々の学生さんを案内するようなつもりで、一緒に町を散歩していくうち、トーンハレに立ち寄ると、今日はチューリヒ室内管弦楽団のコンサートがあり、なんとザビーネ・マイヤーがモーツァルトのクラリネット協奏曲を吹くとのこと、一番安い席が1712円と言うと、それは安いし、せっかくだからと学生さん達も一緒に聞くことになり、結局一日一緒に行動することになった。チューリヒの教会では、フラウミュンスター教会のシャガールのステンドグラスが知られているが、実はそのフラウミュンスター教会にも、そしてグロスミュンスター教会にもアウグスト・ジャコメッティのステンドグラスがある。こちらの100フラン札はジャコメッティがデザインされているのだが、そのお札に描かれている有名な彫刻のイメージとは、異なる重厚な絵柄になっている。今日は時間もたっぷりあるので、シャガールのステンドグラスをスケッチして、もってきた水彩セットで遊んでいるうちに、コンサートが近づいてきた。このまま、食事もせずにコンサートはつらいので、スイスで安く食事する 虎の巻の一つ、ミグロやコープといったスーパーのセルフ・サービスレストランに行くことにした。ちょうど、バーンホフシュトラーセにコープがあり、12フランぐらいでポークステーキとポテトのセット、それにビールは5フランぐらいで食事にありつけた。チューリヒの物価はロンドン以上なので、普通にスパゲティが2000円ぐらいするから、ビール込みで2000円というのは格安なのだ。ただ、人のよいシェフがその場で肉を焼いてくれるのはいいが、話し込んで焼きすぎで、さらに塩が多すぎ、まあ普通のレストランに行ってもそんなことはあるので、気にせず食べ、トーンハレに向かうことにした。

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