2008/05/02

街はスズラン(ミュゲ)であふれ、朝からタマネギを食す


ショコラティエにもスズランがあふれ

チラシが貼られた 奥が中庭

中庭にもスズランが咲いています。

手前に椎原作のいなり寿司がみえます。

新タマネギを塩をつけて生で食べます きっと幸福になるぞ

フランス人飲み始めたらとまらない、そこで先に失礼するとき記念写真を一枚
 私の住んでいるアパルトマンにスズランの花の写真をあしらったチラシが貼られました。それを読むと、リムザン地方出身で同じアパルトマンに住むエルベさんが、自分の出身地では5月1日に新タマネギと白あるいはロゼのワインを飲み、その年の幸福と幸運を祈願するという中世からの風習があり、中庭でそれをやるから、是非参加してくださいというもの。ただし、その開始時間が朝の8時というから、尋常でありませんでした。しかし、パリに暮らしてはや一ヶ月、近所つきあいがそんなに盛んではないこともあり、中華街で温州地方の油揚げを購入してきて、いなり寿司を自分で作り、それをもってそのパーティに参加しました。
 エルベさんはラジオの仕事をしているようで、作家やら歌手やら俳優らの友人そしてアパルトマンの隣人たちが集まり、スズランの花を贈り合いながらのパーティになったのでした。このところ、やけに街にスズランの花が多いなと思っていたら、5月1日はメイデーだけでなく中世以来スズランをお世話になった人に贈る習慣があるそうです。また、赤十字の人たちが基金集めのためにスズランを売ったりもしています。つまり、パリの5月1日はスズラン(ミュゲ)であふれるのでした。それにしても朝8時に始まるというおかしなパーティ(もっとも、フランス人のこと故、朝8時きっかりに始まるわけもなく)は盛会で、フランス人の生活の一端を垣間見て興味深かったです。

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