2008/05/17

in situ それぞれ


アベス駅下り階段にオアカのサインあり



アベスとサンミッシェル 他の場所もチェックしたいのだけど、見落としがちです。


この掲示があるから芸術作品と認定されるのかもしれない

 昨日アベス駅の入り口にピンク色の自転車がつながれていることに気づきました。その後、川俣展に向かい、サン・ミッシェル広場に行くと、同様にピンク色の自転車が設置されていました。おそらく、アーティストの作品で、in situ な作品かしらと思って検索すると、イタリアのファッションブランド FORNARINA がしかけた、イベントFORNARINA URBAN BEAUTY SHOWのオブジェのようです。そのショーは12日に開催されたようですが、川俣さんもやったように都市にゲリラ的に介入する行為のように思えます。この場合、宣伝効果が先なのか、アートが先なのか、微妙ですが、しかしそれが高度な資本主義の文脈で成立していることを意識すべきでしょう。
 一方、昨日のオアカさんも、都市に介入してました。それは、アベス駅の階段に彼のサインが、人知れず刻印されているというわけです。いわゆるグラフティーのような自己顕示からはほど遠い表現ですが、その文字にはっとします。
 最後に、力あるギャラリストの影響力で成立した、造幣局の川俣作品、それが作品であるというパネルがなければ、気がつかないものかもしれません。このin situな作品に、川俣さんの本質を見いだすことが出来るでしょう。

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