2008/05/16
ヴェルニサージュ その2
今日の川俣さんは大工ではなかった
マリーさんの作品 エジプトの光景とのこと
おあかさんの展覧会のあと、川俣正さんの展覧会へ向かう。展覧会場は、川俣さんとしては珍しい商業画廊での展覧会となった。この画廊=Kamel Mennourのオーナーはまだ40代というのに、結構やり手で、力ももっているとのこと。ならば、きっと豪勢なヴェルニサージュかと思い向かうと、飲み物食べ物全くなしの会で、少し拍子抜けした(きっと、9時過ぎぐらいからディナーになったのかと思うけど)。それはさておき、会場に入ると、あっという間に作品は完成している。
今回の展示は、川俣さんとMarie Bovoという女性の映像作家との二人展となっている。一昨日訪問したときマリーさんは作品の背景の壁の色が気に入らず、神経質になっていたが、作品とマッチした良い展示になっていた。彼女の写真は、ドイツのベッヒャー系の作家に連なるような作品と、地下にビデオ作品を展示したのだが、混んでいたので、別の日にじっくり見ることにした。
川俣さんの今回の展示は、Tree Hutsと題されてて、昨年のバーゼルとノルウェーTrondheimの作品の流れをくむものだった。また、小さい部屋に壊れた窓を積み重ねる作品があり、これは以前の椅子の回廊などに近い作品なのだが、重なり合う割れたガラスと、ギャラリーのガラスからの光が差し込み、それが乱反射する様は美しかった。
今回は、この力のあるギャラリストの一言で、近所のMonnaie de Paris つまり造幣局の中庭にも、インスタレーションの展示が実現したという。こちらは未見なので、また報告します。
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