2008/05/18

ここはスイス?Enghein-les-Bains





 北駅から15分ぐらいのところにある、Enghein-les-Bainsという街に行ってきました。この街のアートセンターで開かれた「ファッションマンガ」というイベントの調査に行ったからですが、この街自体が不思議な街なので、最初にこの街の紹介をしましょう。

 パリを含むイル・ド・フランス地域圏の鉄道網は、パリ市を中心とする地下鉄、トラム、そしてRERという高速地下鉄網なんて訳されるものがあります。RERは、ドゴール空港から市内へつなぐB線はじめ、A~Eの線があり、郊外からパリを横断、あるいは縦断して郊外へとつないでいます。RERの特徴は、パリを通過することにあるのです。

 一方、パリを始発として郊外に向かう列車もあり、北、東、サン・ラザール、モンパルナス、リヨン、デファンスの各駅から郊外へと繋がっています。Enghein-les-Bainsは、パリの北部へと向かう路線にある街で、元々はパリの郊外別荘地、あるいは保養地のようなところで、いわゆるパリのバンリュー=郊外の移民達が多く住む荒れた風景はそこになく、とても品の良い街でした。

 街には湖があり、その湖畔にはカジノと劇場、そして立派なホテルがあり、なにかスイスのレマン湖のほとりのようでもあります。北駅からサンドニあたりの、雑然とした雰囲気からたった2駅で風景が、いきなり変わり、興味深いです。ところで、フランスの国鉄で切符の購入は、日本人の目からすると、本当に効率の悪いシステムで、あきれます。昨日も、切符を買うのに20分もかかってしまいました。

 自動販売機で購入したのですが、何人も並んでいて、自分の番がきても、日本のように300円区間といった切符のボタンをおすのでなく、いちいち駅の名前をインプットしなければいけないし、コインが使えないことが多いのです。そのため、カルトブルー(フランス独自のクレジットカードで、日本のクレジットカードは使えない場合も多いから厄介です)を差し込み、暗証番号を押して確認作業をするから時間がかかるのです。かといって有人の切符売り場は長蛇の列・・・・本当に効率がわるいのです。

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