2008/12/10

ニコライ・アビルゴー展@ルーブル



POTUの空想の国
ルーブルの日本式2階、方形宮の小部屋でデンマークのロマン主義の宮廷画家ニコライ・アビルゴーの展覧会が開かれています。当然ながら、この作家については、全く知りませんでしたが、ハンマースホイ展を企画した西洋美術館の佐藤直樹学芸員から、情報を得ることが出来て、とても面白く展覧会を観ることができました。
特に面白かったのは、彼がフランス革命の影響を強くうけ、密かにユートピアを志向しつつ描いていることです。それはPOTU(アナグラムになっています 逆からよむとUTOP)に関する絵は、意味深です。また、哲学や神学のアレゴリーも興味深いです。
造形的には、スイスのフュースリの影響も受けており、神秘的であると共に、目をしっかりかかない、あるいは視覚を失われたものの主題が多いような感じです。おそらく、ハンマースホイ同様、日本で展覧会が開かれたら面白いのにと思っています。
この画家の発音 色々悩みました。最初にアビルドゴールドと書いて、次にアビルドガード、結局西洋美術館の佐藤さんの指摘でアビルゴーに落ち着くことにします。






0 件のコメント: