2008/12/11

ラカトン&ヴァサール展 プロジェクション・ルール IBAエムシャーパーク展

気散じ的な展示

ノーマン・フォスターのツリー      ラ・デュレのツリー
入口にヴィオレ・ル・デュクの像があることをやっと気づく。
久しぶりに建築文化財都市へ、フランスの中堅どころの建築ユニット ラカトン&ヴァサール展をみる。この展覧会、特別展示室に物質的な図面や模型など一切なく、多数のプロジェクター映像によって、仕事を紹介するというもの。これならば、展覧会会場に来る意味があるのか?DVDで販売すれば済むのではないかと思う。そもそも、PC上のCADで設計されているので、紙のような媒体を考えること自体がナンセンスなのかもしれない。このユニットは、モダニズムの団地再生、パレドトーキョーの改修、ドクメンタ12の仮説展示などで知られるのだが、プロジェクションのみだと、なにかイメージがわかない。また、それらをじっと見続けるのには、忍耐力が必要であり、退屈な展覧会でもあった。
この会場の奥、目当ての展覧会 IBAエムシャーパークの展示?を見た。というか、この展示になると、展示そのものを放棄して、天井から液晶プロジェクターによって、床に産業遺産の活用で知られたプロジェクトを紹介するのであるが、そのプロジェクター自体が、絶えず動き、一種の映像インスタレーションとなっている。すると、じっくり見ることは不可能で、なんのためのプロジェクションなのかわからなくなる。期待していた分 退屈というかがっかりな展示だった。
展示会場では、様々な企業が提案するクリスマス・ツリーの展示があった。これは、大して面白くないのであるが、ラ・デュレとかグッチ等々の企業の展示のなかに、建築家ノーマン・フォスターのツリーもあった。

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