2008/12/06

ディドーとエネアス@パリ オペラコミック座













今まで入る機会がなかった、オペラコミック座にようやく入ることができました。なんたって、この劇場はビゼーのカルメンや、オッフェンバックのホフマン物語を初演したところ(建物は今のと違うけど)、本家のオペラ座よりも小さめで、装飾もオペラ座のけばけばしさに比べると、幾分モダンな感じもする。現在は国立の劇場となり、数年前に改修がおわり、座り心地も良く、とてもきれいな劇場です。
今日の演目は、イギリスのバロック時代の作曲家ヘンリー・パーセルの唯一のオペラ「ディドーとエネアス」で、演奏はウィリアム・クリスティー指揮レザールフロリサン!一時間ぐらいの短い曲ですが、子供合唱が出てきたり、アクロバットの演出があったり、飽きさせません。このオペラはカルタゴの女王ディドーと、トロイの武将エネアスとの悲恋の物語ですが、最後にエネアスが去ったあとで、ディドーは自害します。その際に瀕死のディドーが歌うWhen I am laid in earth. 私が土の中に横たえられる時 が有名なのですが、今日のディドーを歌ったMalena Ernmanは、切々としかも美しく歌いきり、感動しました。また、今年のエクサンプロバンス音楽祭のコジ・ファン・トゥッテでデスピーナを歌ったJudith van Waroijのベリンダがとても良かったです。
この劇場では、年末のエロールのザンパは観ませんが、帰国までにフラ・ディアボロ、レディ更級、アルバート・ヘリングの3本のオペラを見ます。特にこの劇場で初演された、フラ・ディアボロは韓国の人気歌手スミ・ジョーが出演することになっているので、楽しみです。

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