2008/08/12

トラムのためのアート その3



Angela Bulloch : Incubate Lactate Perambulate




Claude Lévêque : Tchaïkovski

トラムのためのアート その3は、二作品を紹介する。一つめは蚤の市で知られるヴァンヴに設置された作品。アンジェラ・ビュロックによる作品で、トラムの動きによってライトが点滅するインタラクティブな作品。キャプションの写真をとっていたら、散歩している人もなんだなんだって感じで、キャプションを読み始める。それほど、この作品は認知されていないということか?
次は、モンスリ公園そばに設置された クロード・レヴェックによるチャイコフスキーという作品、30年代の建物うえに、しわくちゃなステンレスを設置し、そこに反射する風景を写しこむというもの。レヴェックは水戸芸術館でも展示をしたことがあるが、ネオン管の作品が知られているけど、基本的には光をつい良く意識しているのだろう。
二つの作品を見て、住民の関心の低さを実感した。これは、2年たって、見慣れたからなのか?それとも、そんなことを言うのは余計なお世話なのだろうか?設置するものと享受するものとの乖離、それが税金で公的に設置されているという現実がそこにある。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

通りかかる人の誰が住民であるかは本人に聞かないと分からないですよね、ですから一概に住民が興味を持っていないとは言い切れないのではないでしょうか?
例えば、毎日その辺りを通りかかる超アート好きな住民がいても、毎日作品をマジマジと眺めて写真を撮っている人というのは珍しいかもしれないですね。
作品が設置されてから時が経っている場合には特に。
今後もパリのパブリックア-ト作品紹介を楽しみにしています! (^^

椎原伸博 さんのコメント...

じゃむさん
キャプションを見ていた散歩の人は犬を連れていたので、近所の人なのでしょうが(もっとも犬連れて遠出しますけど)まあ、住民の関心の低さというのは、そういう見方を故意にしがちなのかもしれません。
それと、あえて興味がわかないように密やかに設置するというものもありますよね、川俣作品のように風景に同化させようとするものもあるかもしれませんので、興味という言葉を慎重に使わなければと思った次第です。