2008/08/19

オーギュスト・ペレによるル・アーブル






印象・日の出に載せた地図をクローズアップしてみてください。碁盤目状の町であることに気づくことになると思います。実は、ル・アーブルは第二次世界大戦時に壊滅的な被害を被り、戦後に鉄筋コンクリート建築の父=オーギュスト・ペレによって、再開発された町なのです。その統一感のある都市計画は、第二次世界大戦後のもので歴史的に浅いのですが、世界遺産に登録されています。
オーギュスト・ペレは、このブログでフランクリン街のアパートやシャンゼリゼ劇場を紹介したと思いますが、若きシャルル・エドワール・ジャンヌレ=ル・コルビュジエが師事した建築家で、鉄筋コンクリート、プレファブ工法のフロンティアでした。そのペレを中心として、統一感のある町がつくられたというわけです。そのなかで、一番のモニュメンタルな建物は、サン=ジョゼフ教会 (église Saint-Joseph) でしょう。第二次世界大戦の犠牲者に対するモニュメントの意味をもつ、壮大な建築で、内部は、ル・ランシーのノートルダム教会同様、ステンドグラスの光が満ちていて美しいです。

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