2009/02/09

Daniel Aulagnier展@大学都市 スイス館




大学都市にある、ル・コルビュジエが設計したスイス学生会館で、Daniel Aulagnierによる作品展示DANS LE PAYSAGE ARCHITECTURAL DE LE CORBUSIER À FIRMINY があるというので出かけた。作家はフィルミニ出身であり、そこでル・コルビュジエが建築したものの部分を抽出して、白い紙にドローイングするというものであり、スイス館の壁面の色と対応させるような色彩も用いつつ展示された。一見すると、80年代の、ダニエル・リベスキンドのドローイングに似ているが、それらは建つ見込みのないものだったのに対し、こちらは建っているものから抽出されたイメージで、ある意味建っているものを破壊するような行為かもしれない。平面に抽出されたイメージは、部品の製図のような趣でもあるが、建つ見込みのないものが、実際に建ってしまったときに感じる失望感みたいなものはない。

0 件のコメント: