2008/10/02

Inside Japan@La 5eme galerie




パリの画廊街の一つ、Miromesnilにある画廊で、日本のネオポップという副題と共に展示されていた。作家は4名、Hiro Ando, Kato Kato, Lady Kawai, Jimmy Yoshimura 不勉強ながら、この4名は全く知らないので、ネット検索すると4名ともOpera Galleryという、ロンドン、パリ、ヴェネチア、ニューヨーク、マイアミ、シンガポール、ソウル、香港にブランチを持つ大きな画廊で取り扱われていることを知った。その画廊のアジアアートセクションには、村上も含まれているのだが、セカンダリーマーケット中心なのだろうか?日本のネオポップの展覧会と題されているが、そこには椹木野衣が論じる「暗さ」「悪い場所」の意識はなく、グラフィックデザイナーによる表層的な商品としか見えてこない。しかも、これらはグラフティーに、マンガの表現を流用していったAero Sushiとも異なっている。さらには、パリだとエマニュエル・ペロタンで展示をする高野綾やMr、そして村上隆の美術的表現とも異なっている。ここで美術的というのは、作品の完成度のことをいいたいのであり、現代のフジヤマゲイシャ的表象を導入するだけでは、デザインでしかないといいたくなる。このデザイン、あるいはグラフティー、そして大文字のアートという枠組み自体が崩壊しているのではないかという問題もあるが、それを意識しているか否かという問題そのものの意識の低さを感じてしまい、辛くなった。

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